イナズマ750のタイヤ交換、ブレーキOH、チェーンスプロケット交換も完了したので、ちょっと前にイナズマ750での初峠に行ってきました。
気温は35℃とかの予報でしたが朝方の山は少し涼しかったです。
やっぱバイクは楽しいですね!
解放感や風を感じられるという楽しさももちろんあります。
しかし、持論ですがバイクの楽しさの真髄?登竜門?は以下の2点だと思っています。
・リアブレーキによる超低速のコントロール
この二つを知ると格段にバイクが楽しくなります!
今回は新しく手に入れたバイクイナズマ750でコーナリングを色々確かめてきたのを機に、コーナリングについてお話しようと思います。
※世の中に絶対はありません。何が正しい、間違っているかは誰かが言ったからではなく、色々な情報を集めてご自分で決めて頂く様お願いいたします。
「コーナリング」は教習所での明確なレッスンは無いですし、その後誰かが教えてくれる機会も少ないので、いざ峠等のカーブを見ると不安に思う人も多いかもしれません。
現にYoutubeやブログで色んな人が解説してくださっています。
ほんと、自分で勉強するのに良い世の中ですよね。
コーナリングについて解説してくださっている皆さんが必ず出すキーワードがあります。
「セルフステア」
確かにこれは基本中の基本ですね。
バイクの傾きに応じてハンドルが勝手に切れることを「セルフステア」と言い、「セルフステア」によって「ハンドル舵角」が生まれることでバイクが曲がっていくというお話です。
この「セルフステア」については本当に色んな方が詳しく解説してくださっていますので、ご存知ない方はググってみてください。
私は逆にこの「セルフステア」を邪魔しかねないコーナーの応用についてお話します。
そして、このお話のコンセプトは色々ひっくるめて「安全運転」です。
バイクがコーナーを曲がるために必要なのはハンドルを左右に切ることです。
バイクを傾けることではありません。
しかしバイクがコーナーを曲がるとき、速度に応じてバイクを傾けなければいけません。
セルフステアのためではありません。(極論ですが)
コーナー中の遠心力に負けない様にするためです。
バイクを曲げるためにはハンドルを切って曲がるのですが、例えば時速30キロでいきなりハンドルを切ったらバイクが遠心力に負けてアウト(外)側に倒れこむことが想像できます。(怖すぎて出来ませんが)
実はこの遠心力への対策がバイクを傾ける以外にもう一つ存在します。
カーブのイン(内)側に体を移動する「リーンイン」もしくは「ハングオフ」という乗車姿勢です。
聞き覚えのない人はググれば一発なので検索してみてください。
バイクと体が一緒に傾く普段の乗り方「リーンウィズ」に比べると「リーンイン」、「ハングオフ」はコーナー中のイン(内)側に重さを増すことでアウト(外)側への遠心力に対応できます。
果たしてこれの何が良いのか分かりますか?
「リーンウィズ」よりも「ハングオフ」等の方がバイクの傾きが少なくて済むんです。
つまり、「ハングオフ」等はさらにバイクを傾かせる、ハンドルを切ることができるんです。
これは4輪車のハンドルを90度回せるのが「リーンウィズ」、180度回せるのが「ハングオフ」とイメージしても良いくらいの違いです。
それの「何が良い」のか?
理由は2つあります。
1つは安全面として以下の場合などです。
あなたはコーナーに入って「このコーナー、曲がり切れない!!!!」と思いました。しかしとっさにハングオフの姿勢になると、なんとコーナーを曲がり切れます。
そんなコーナー無いしそんなに速度を出さないですって?
そうでもないんです、実際私がハングオフで切り抜けたのは高速道路のインターチェンジです。
それまで時速100キロ近くで走ったあとのインターチェンジは速度域を見誤って本当に危ないです。
初めて行くインターチェンジはカーブの度合いも慣れていないので安全マージンを取るためぜひ「ハングオフ」等で通過して欲しいです。
また、峠などで右コーナー中に対向車が膨らんできて車線をはみ出してきた場合にも効果的です。予めハングオフの姿勢から車体とセルフステアを戻すことで緊急回避ができます。
上記の例を「リーンウィズ」で凌げるイメージが私には湧きません。
もう1つの良い理由はコーナーで操るバイクが無茶苦茶面白いからです。
次回は具体的なハングオフのやり方について記載しようと思います。
色んな意見はありますが、バイクはなるべく倒さないで走った方がカッコイイです。